福祉のまちづくりで、視覚障害者を考えれば、誘導用ブロックを採用するでしょう。しかし、車いす使用者にとっては段差という障壁になるかもしれません。誘導ブロックも段差の解消も譲ることはできません。バリアフリーはすべての人の暮らしやすさをめざす学問ですが、非常に奥が深く、実現するのは容易ではないことを学びました。3年次の設計演習では、車いす生活を送ることになった社会人の職場と住宅のバリアフリー化をテーマに設計図面を制作。学んだ知識や自分の想いが形になる楽しい授業でした。また福祉系科目を通じて各種施設を学べたこともよかったと感じています。さらに、専修名にあるようにデザインも学び、デザイン力が求められるインテリアコーディネーター資格も在学中に取得できたことは、自信につながりました。就職先は高いデザイン性と独自のユニバーサルデザインを追求する住宅会社。常にふくしの要素がある魅力的な住まいを提案できる建築士をめざします。