卒業生の今

Graduate Interviwes

人に寄り添ってこそ、生きた建築になる。

福本 晟大(あきひろ) 2017年卒

2017年卒

福本 晟大(あきひろ)

愛知県 / 津島東高等学校 出身

就職先:積水ハウス株式会社(設計)

半田キャンパスにほど近い亀崎地区。国の重要無形民俗文化財である亀崎潮干祭の山車行事が行われるこの地域は、昔ながらの黒い板塀の家が建ち並び、半田市の景観形成重点地区に指定されています。このエリアの住宅のエアコン室外機カバーをデザイン・製作・設置する景観保全活動に、ゼミの先生から機会をいただき、同じ専修の後輩を率いて参加しました。住民の方たちにヒアリングを重ね、室外機の機能を妨げないよう考慮しながら、色や素材・デザインを議論。思い描く理想形と、期限・予算などの制約との間で苦労した末、まち並みに合った格子戸状の木製室外機カバーが完成しました。住民の方からは「自慢できる」との声をいただき、小さなものでも住む人の意識が変わることを実感できました。この経験と4年間の学びで得たのは、人に寄り添って考えてこそ、建築物はただの箱ではなく、生きたものになるということ。そのことを忘れず、住宅設計の仕事につなげていきます。